よんであげたいえほん 0〜3さい

はじめに

毎年、たくさんの数の児童書が出版されています。
その中で、図書館では「子どもにどんな絵本を選び、読んであげたらよいのでしょうか?」というご質問を、よく受けます。
そこで、この「よんであげたいえほん」を作成することになりました。
富士見市の図書館の司書が、0歳から3歳のお子様を対象に、読んでいただきたい絵本を選び抜いた30冊です。
絵本を読み聞かせるのには、特別なテクニックはいりません。
優れた絵本には、子どもに働きかける大きな力を持っています。
ゆっくりと心をこめて読んであげれば、子どもは自分へ注がれる愛情を感じとり、想像の世界を楽しむことができます。
ぜひ、繰り返し読んであげてください。

※平成13年4月に富士見市立図書館が発行した冊子『よんであげたいえほん』をホームページ用に編集し、掲載したものです。
冊子版には絵本の表紙なども掲載しています。
表紙「よんであげたいえほん」

書名にリンクをつけました。
書名をクリックすると、同じウィンドウで詳しい本の情報と所蔵状況を表示します。
書名にマウスカーソルを合わせた状態でShiftキーとマウスの左クリックを同時に押すと別のウィンドウで表示します。


0才から1才向け

いないいないばあ

松谷みよ子・文  瀬川康男・画  童心社

子どもは「いないいないばあ」遊びが大好きです。
この絵本では、ページをめくるたびに、くまやねずみが次々と現われ「いないいないばあ」をしてくれます。
初めて、子どもに絵本を読む時に最適の1冊です。
どうぞ、親子で繰り返し読んで楽しんでください。

がたんごとんがたんごとん

安西水丸・作  福音館書店

小さな黒い汽車が、がたんごとんがたんごとんと走っていくと、「のせてくださーい」と乗客がやってきます。
満員になっても乗せて!とやって来たネコに汽車は困り顔。
言葉の繰り返しのおもしろさと分かりやすい絵は赤ちゃんに大きな楽しみを与えてくれます。

くだもの

平山和子・作  福音館書店

子どもたちの大好きな果物が「さあ、どうぞ」と手渡されて行きます。
写真と見間違えるような、みずみずしい果物の絵は、思わず手に取って食べてみたい気持ちになるでしょう。
平山和子氏の他の作品 『 いちご 』、 『 おにぎり 』、 『 やさい 』もおすすめです。

くつくつあるけ

林明子・作  福音館書店

赤ちゃんの靴が散歩にお出かけ。ぴょーんと飛んだり転んだり。
温かみのある絵と身近に出会うお話が赤ちゃんを楽しませてくれるでしょう。
シリーズには 『 おててがでたよ 』、 『 きゅっきゅっきゅっ 』、 『 おつきさまこんばんは 』があり、どれも人気があります。

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1才〜2才向け

しろくまちゃんのほっとけーき

わかやまけん・作  こぐま社

しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作ることに挑戦します。
卵を冷蔵庫から取り出す時に落としたり、ボールの粉をうまく混ぜることができなかったりと大奮闘です。
フライパンに生地を流し込み、焼き上がるまでの音の場面がおいしそう!

ちいさなうさこちゃん

ディック・ブルーナ・作  石井桃子・訳  福音館書店

うさこちゃんの誕生が、ゆっくりと幸せに語られていきます。
太字の黒い輪郭線で描かれた明るい絵で、登場人物は必ず正面を向き子どもに話しかけているようです。
他のうさこちゃんの絵本もどうぞ。

どうすればいいのかな?

渡辺茂男・作  大友康夫・絵  福音館書店

くまくんは、1人で着替えようとしました。でも、なかなかうまく、いきません。
しゃつ、ぱんつ・・・どうすればいいんだろう?くまくんは、ちゃんと着替えられるでしょうか?
子どもは、等身大のくまくんに親しみを感じるでしょう。
くまくんの日常を描いたシリーズは他にもたくさんあります。

どうぶつのおやこ

藪内正幸・画  福音館書店

犬、猿、クマなど、動物達の親子を写実的に描いた動物絵本です。
文字がないので自由に楽しめるのが特徴です。 子どもと絵を見ながら、おはなししませんか?
文字のない絵本には 『 じどうしゃ 』(寺島龍一画 福音館書店)もあります。

ねないこだれだ

せなけいこ・作・絵  福音館書店

時計が鳴ります。時間は夜の9時。
「こんな じかんに おきているのは だれだ?」
暗闇に、浮かぶあやしい緑と金の眼。なにか探しているようです。
夜中にいるのは、ふくろう?それとも、どろぼう?
貼り絵で表現された、ユーモラスな絵本です。

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2才〜3才向け

おおきなかぶ

ロシア民話  A・トルストイ・再話  内田莉莎子・訳  佐藤忠良・画  福音館書店

おじいさんの植えたかぶが、とてつもなく大きくなり1人では抜くことができません。
そこで、おばあさん、孫、犬などが次々と引っ張りようやく抜けるというロシア民話です。
抜く時の「うんとこしょ、どっこいしょ」というかけ声は、子どもがお気に入りのフレーズです。

おばけのバーバパパ

アネット・チゾン・作・絵  タラス・テイラー・作・絵  山下明生・訳  偕成社

バーバパパは、フランソワ少年の庭で生まれました。
でも、体が大きすぎて、家にいることが出来ず、動物園で暮らすことになります。
そこで、自由に姿を変えられることに気がつきます。
心の優しいバーバパパは、子どもの憧れの存在です。
みんなの大好きなバーバパパの始まりがわかる絵本です。

おやすみなさい おつきさま

マーガレット・ワイズ・ブラウン・作  クレメント・ハード・絵  瀬田貞二・訳 評論社

大きな緑の部屋の中で、うさぎの子はベッドに入り、寝る支度ができました。
うさぎの子が、部屋の中のモノたちに、おやすみを言うたびに、少しずつ部屋も暗くなります。
やさしく、ゆっくりと流れる時間は子どもを自然な眠りの世界に誘います。

かばくん

岸田衿子・作  中谷千代子・絵  福音館書店

かばの視点から見た日曜日の動物園の風景を描いた絵本です。
のんびりかばくんは、動物園に来た男の子とカメに「もう11時」と起こされ、目を覚まします。
好奇心いっぱいのかばの目と素朴な絵が心を和ませてくれます。

だるまちゃんとてんぐちゃん

加古里子  作・絵  福音館書店

だるまちゃんは、てんぐちゃんの持っている団扇や帽子がうらやましくて仕方ありません。
家に帰り、お父さんのだるまどんに同じものが欲しいと頼み、次々と似た物を用意しますが・・・。
個性豊かな登場人物達は親しみやすく表情豊かです。だるまとてんぐが主人公という日本でしか生まれることのない絵本です。

てぶくろ

ウクライナ民話  エウゲーニー・M・ラチョフ・絵  内田莉莎子・訳  福音館書店

落としものの手袋の片方に、かえるが暮らし、ねずみやうさぎ、最後はクマまで入ってくるというとんでもない話。
ごっこ遊びの好きな子どもは絵を見て真似したがるかもしれません。
大人も一緒にお付合いください。

ねずみくんのチョッキ

なかえよしを・作  上野紀子・絵  ポプラ社

ねずみくんは、お母さんにチョッキを編んでもらいました。
赤い小さな、すてきなチョッキです。あひるやさるなど次々と動物がチョッキを借りて行きます。
最後にはゾウがチョッキを借りに来て・・・。
大人気のねずみくんのシリーズ第1作です。

はけたよはけたよ

神沢利子・文  西巻茅子・絵  偕成社

たつくんは1人でパンツがはけず、何回やってもはけないのでそのまま、外へかけだしました。
すると、動物達がやってきて、しっぽがないのを見て笑います。
そこで、たつくんは、家に帰りもう1度パンツをはくことに挑戦します。
パステル調のやさしい色彩の絵本です。

はなをくんくん

ルース・クラウス・文  マーク・サイモント・絵  木島始・訳  福音館書店

冬眠していた動物達が「はなをくんくん」させて駆けて行きます。
春の匂いを追いかけて行く皆の顔と繰り返される詩のような言葉が心地よく響きます。
白と黒の濃淡を基調にした絵が黄色い花1輪を際立たせ、春の訪れを喜ぶ皆の気持ちを伝えてくれます。

はらぺこあおむし

エリック・カール・作  もりひさし・訳  偕成社

日曜に生まれたちっぽけな、あおむし。 月曜はりんごひとつ、それからどんどん食べて、土曜はケーキやチ―ズ、そのほかたくさん。
その晩、とうとうおなかが痛くなり・・・。
色鮮やかな貼り絵と、あおむしが食べた後に穴があくという、楽しいしかけ絵本です。

わたしのワンピース

西巻茅子・絵・文  こぐま社

「ミシン カタカタ」「ラララン ロロロン」といったリズミカルで繰り返しの多い文と、ワンピースの柄が次々変化していく時の解放感。
子どもと一緒に「どうなっちゃうのかしら」とお楽しみください。

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3才以上向け

かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダック・作  神宮輝夫・訳  冨山房

いたずらをして、母親に放り込まれた寝室でマックスは、かいじゅうたちのいる島へ。
食べてしまいたいほどお前が好きと怪獣に言われ、帰ろうとするマックスに「食べてやるからいかないで」とまで言われます。
表情たっぷりの絵が子どもたちをとりこにします。

ぐりとぐら

中川李枝子・大村百合子・作  福音館書店

野ねずみのぐりとぐらが森へでかけ、大きな卵を見つけました。
お料理することと食べることが大好きな2匹は、この卵でかすてらを作ることにしましたが、大きすぎて家まで運べません。
さて、どうしよう?
リズミカルな文と明るく生き生きとした絵が人気です。

くるまはいくつ

渡辺茂男・作  堀内誠一・絵  福音館書店

車輪を数えながら車の種類を当ててもらう絵本です。
車1つのもの(一輪車)2つのもの(自転車)というように順番に車輪が増えていきます。
単なるクイズ形式ではなく、自然と数に親しむこともでき、デザイン的な絵が鮮やかな絵本です。

三びきのやぎのがらがらどん

北欧民話  マーシャ・ブラウン・絵  瀬田貞二・訳  福音館書店

やぎの兄弟の名前はどれも「がらがらどん」と言いました。
草場で太ろうと山を登る途中に、橋の下からトロルが出てきて食べられそうになりますが、力をあわせ、知恵を出し合いトロルを倒します。
北欧の自然を背景に力強く描かれています。

11ぴきのねこ

馬場のぼる・作・絵  こぐま社

いつも、お腹をすかしている11ぴきのねこは、大きな魚がいる話を聞き、捕まえに行きます。
悪戦苦闘の末、魚を捕まえ、家に着くまで魚を食べないように約束しあいますが、闇夜が明けると魚は骨だけになっていました。
何とも、とぼけたネコ達の絵が印象に残る絵本です。
他にもおすすめの11ぴきのシリーズ『 11ぴきのねことあほうどり 』などがあります。

14ひきのあさごはん

いわむらかずお・作  童心社

野ねずみの兄弟、10匹には、それぞれ名前があります。子どもたちには、どの子がどこにいるか、ゆっくり味わうことを楽しんでもらいましょう。
山小屋で暮らしているような、さわやかな絵本は、シリーズになっています。

しょうぼうじどうしゃじぷた

渡辺茂男・作  山本忠敬・絵  福音館書店

じぷたは、ジープを改良して造られた小さな消防自動車です。
そのせいか、大きな火事の時は留守番ばかりで活躍の場がありませんでした。
ある時、山小屋が火事になり、じぷたが1人で消火します。
子どもは小さくても大活躍するじぷたを自分の事のように喜びます。

ぞうくんのさんぽ

なかのひろたか・作・絵  なかのまさたか・レタリング  福音館書店

いいお天気なので、ぞうくんは、さんぽに出かけることにしました。
やさしいぞうくんは、途中で会ったお友達をみんな乗せてあげます。
でも、だんだん重くなってきてとうとうころんでしまいました。
ところが、ころんだ場所がまた楽しくて、ごきげんなさんぽになりました。

どろんこハリー

ジーン・ジオン・文  マーガレット・ブロイ・グレアム・絵  渡辺茂男・訳  福音館書店

ハリーは黒いぶちのある白い犬。 なんでも好きだけど、お風呂だけは大嫌いでした。
ある日、お風呂にお湯を入れる音が聞こえたので、ハリーはブラシをくわえて逃げだしてしまいます。
元気でいたずらなハリーに、子どもは一緒に困ったり、喜んだりします。

もりのなか

マリー・ホール・エッツ・文・絵  まさきるりこ・訳  福音館書店

紙の帽子をかぶり、ラッパを持った男の子は森へ散歩に出かけました。
すると、昼寝をしていたライオンや水浴び中の子ゾウや、次々と動物達が男の子の散歩に付き合います。
子どもの空想世界を温かみのある黒のコンテだけで描いています。

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